痛みの原因部位となっている責任トリガーポイント(RTP)。
RTPを治療で適切に刺激すると患者様は2パターンの感じ取り方が生じます。
①刺激を受けた時点で痛みを感じている場合(ベットにうつ伏せになり腰に鍼を打たれた時点で腰痛がある場合)
RTPに鍼が当たると腰痛が増悪します。
これを発生源認知と呼んでいます。
患者様はこの時「あっそれ」「そこそこ」などと反応してくれます。
患者様曰く「私の痛い所はそこそこ、だからそこを治療して欲しい」をいう気持ちが表現されているようです。
②刺激を受けた時点で痛みを感じていない場合
(椅子から立ち上がる際に腰痛が出現、しかしベットにうつ伏せになり腰に鍼を打たれた時点は腰痛が生じていない場合)
RTPに鍼が当たると症状が再現されます(この場合椅子から立ち上がる際に感じている腰痛が出現)。
これを同一性認知と呼んでいます。
来院されるきっかけとなった痛みの記憶と鍼で再現された症状を脳で比較しRTPを認識します。
このようにRTPは患者様と一緒に探していくものです。
特に当院では
痛みが発生するシチュエーションを情報収集時に大切にします。
この情報をもとにRTPが出来ている可能性の高い部位を割り出し探していくからです。
当院に来院される際は過去の怪我や病歴、痛みが生じる動作を把握してからお越し頂けますと幸いです。