前回から紹介している
機械受容性疼痛
この痛みを改善するために当院では
鍼やマッサージを代表とする徒手療法をを用いております。
ではどの部位を治療すればよいのか?
もちろん痛い部位を治療すればよいのですが難点が…
人間の脳は様々な錯覚を生じやすい組織です。
よって痛い部位も平気で間違えてしまいます。
特に目に見えない部位の痛みは間違えやすいのです。
例えば
転倒して膝を擦りむきました。膝からは血が滲んでいます。
この場合、痛みを発生している部位はその擦りむいた部位です。
血が滲んでいることも目で確認でき、その部位に触れてみるとやっぱり痛い。
このような状況ではさすがに脳も痛みの部位を間違うことはありません。
しかし次の場合はどうでしょうか。
痛みと同様の錯覚が生じやすい痒みにおける例でご紹介します。
最近は暑くなり、お風呂上がりに上半身裸で涼んでいると
「ぷーん」と蚊の嫌な音が。その後
「あれ、背中が痒い。やられた。」背中を蚊に刺されてしまいました。
あまり意識したことはないと思いますが
この時背中の痒い部位を間違えることなく指先で指し示すことができますか?
見えない背中の痒い部位。
おそらく掻いて、ぷくっと腫れた部位に指先が当たるまで探し続けるでしょう。
このように見えない痛みや痒みの発生源は簡単に間違えます。
蚊に刺された時のように、痛みや痺れにはぷくっと腫れるような指標はありません。
では痛みや痺れの指標は?探し方は?
続きは次回!