当院では痛みの種類を大きく3つに分類しています。
①機械受容性疼痛
②侵害受容性疼痛
③心因性疼痛
今回は③の痛みについて解説します。
心の状態によって生じる痛み。
これは疾患の特徴として範囲が広いため、お力になれる場合となれない場合があります。
特にこの疾患においてはトリガーポイント療法の適応ではないと言っていいかもしれません。
しかし精神科を薦められた患者様の痛みの解決にトリガーポイント療法が適応であった例があります。
患者様は自分の身体が存在しない部分、つまり肩の上の方(空間)が痛いと訴えられていました。
こういうことを伝えると精神科を薦められてしまったみたいです。
しかしこの状態は脳の錯覚によって生じていた機械受容性疼痛でした。
以前述べたようにこの痛みはトリガーポイント適応疾患です。
軟部組織の感作(強烈なコリ感)が脳に痛みと勘違いさせ、また痛みの場所までも勘違いさせている例でした。
もう一例、これも心因性の1つかなと思います。
スポーツをしている選手。膝の故障後、痛みは改善し、競技復帰を果たす。しかし普通に走れず、怪我した方の膝が曲がらない(足を引きずっている)。
これは
・まだ思いっきり走ると痛いのではないかという不安が取りきれていない
・脳が痛みを記憶してしまっている
上記によって生じている状態です。
この選手には1つ1つ動作を再学習させないといけません。
座って膝を動かしても痛くない、立って体重をかけて膝を動かしても痛くない、片足立ちでも…のように
順番に動作を獲得させないといけません。
今示した2例のような疾患では当院は症状を改善することができます。
しかし当院が治療できる疾患ではない場合、患者様に次の選択肢をご提供させていただきます。
鍼灸師だけでなく、理学療法士、アスレティックトレーナー、健康運動指導士と様々な知識・経験・技術が役に立ちます。
当院にしかできない患者様との関わり方があると思っております!
ぜひお気軽にご相談ください。